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矢野の家づくり日記

熊本地震について想う 倒壊した住宅は?耐震基準は? 16年05月03日

今回の熊本地震では、建物、道路、橋、ライフラインなど大きな被害がでており、未だに復旧の目途もたっておらず困窮されておられ方が多いように聞いております。
先日、早期の復旧の願いを込めて、ささやかではごいますが募金に協力させて頂きました。

被災して完全に倒壊したり、倒壊は免れたが「応急危険度判定」で立入りや使用を制限されている家もかなりの数あり、多くの方が行き場もなく困っている様子が報道されておりました。
木造だけでなく、鉄骨の建物そして鉄筋コンクリート造の市役所などまでもが被災しているのを見まして、家造りに携わる建築士として構造のあり方耐震基準の考え方、重要さを改めて考えさせられました。

今回の地震で多くの方が思われた事の一つは、倒壊した家と倒壊しなかった家は何が違うのだろう?そして自分が住んでいる家は大丈夫なのだろうか?ではないでしょうか?

家震災直後からのニュースや報道番組の画像、住宅専門雑誌の現地調査報告記事などを見てまず思ったのは、倒壊した家で一番に目立ったのは築数十年経っている土葺きの瓦屋根の家であったように思います。
瓦だけでも重いのに、昔の家は瓦の下地に粘土を葺いていましたのでさらに重くなり被害が増加したのでないでしょうか?

ただ、屋根だけなく土葺きをしていた頃の家は、横揺れを緩和してくれたであろう壁が少なく「障子」や「襖」などの開口部が殆どだったと言うのも大きな要因だったように思います。
耐力壁ではなくとも、適所に壁があっただけでも違った結果になっていたかも知れませんね...

30坪の家で瓦葺きの場合(土葺でない場合でも)に重量は約6000kg(6トン)、ガルバなどの金属屋根でしたら重量は約600kg(0.6トン)と十分の一くらいとなります。
当然、家自体の重心が低い方が倒壊しにくい事を考えた場合、いかに瓦と金属屋根とではっかなりの差がある事が分かって頂けると思います。

私自身は、瓦屋根は味わいがあり経年変化も少ないので好きですし、瓦であればそれなりの壁量計算がきちんとしてあれば、前述のような心配もいらないと思います。
ただ、新耐震基準以前(昭和56年)の建物ではチェックをしてもらった方が安心ですし、56年以降の建物でも倒壊しているケースもあるようですので施工会社に再度チェックをお願いするか、きちんとした建築士の資格を持っている方に検査をお願いするのも良いでしょう。

最近、地震や火山の噴火などが多発している事もあり「耐震補強をしませんか?危ないですよ」など、訪問してきて多額の工事代を請求される話も聞きますので、実績のある会社か、建築士の資格を持っているかなど確認される事をお勧めいたします。
分からずに無意味な工事をさせられて安心してしまい、逆に避難が遅れてしまって取替えしのつかない事になるかも知れませんので、気を付けて下さいね!

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