後悔しない家づくりの心得
私たちが「今すぐ建てなくていい人」にも話を聞く理由
住宅会社に行くと、よく聞かれる質問があります。
「いつ頃建てる予定ですか?」
「ご予算はどれくらいで考えていますか?」
「土地はもう決まっていますか?」
家づくりを仕事にしている以上、とても大切な質問だと思います。

でも正直に言うと、私たちのところに来られる方の多くは、そのどれもがまだ“はっきりしていない”状態です。
そして私たちは、その状態の人の話も色々とお話を伺ったりするんですよね(*^-^*)今日は、なぜ「今すぐ建てない人」の相談も受けているのかその理由を書いてみようと思います。
よくある住宅会社のスタンス
家づくりの世界では、
・建築予定が〇年以内
・土地が決まっている
・予算がある程度固まっている
こういった方々を「見込み客」と言ったりします。要は家を建てる計画に向けてある程度意思が固まっていらっしゃる方、現実に実行に移していらっしゃる方の事を指します。

しかし、
・まだ考え始めたばかり
・建てるかどうかも分からない
・何から始めたらいいか分からない
こういう方々は家を建てる意思がまだ明確ではないため、どうしても後回しになってしまいがちです。
しかしそれは、ある意味とても合理的で、効率的な考え方なんですよ♪

それでも、私たちがそうしない理由
私たちが家づくりの相談でいちばん大事にしているのは、「いつ建てるか」よりも「どんな暮らしがしたいか」なんです。

でもこの「どんな暮らしがしたいか」って、今すぐ建てる人よりも、まだ建てない人の方が実はゆっくり考えられることが多いんです。
・今の暮らしの何が好きか ・何が不満か ・本当はどう暮らしたいのか
そういうことを時間をかけて言葉にしていく過程そのものが、家づくりにとってすごく大事だと思っているからなんです。
「今すぐ建てない=無駄な相談」ではなく、「今すぐ建てない=いちばん大事な時期」だと、私たちは思っています。

過去にあった、ある相談の話
以前、「まだ建てるか分からないんですけど…」と来られた方がいました。
そのご夫婦さんはお子さんがまだ小さく土地もなくて、時期も決まっていない状態でした。

最初の打ち合わせで話したのは間取りでも、金額でもなく、今の家で好きなところや辛いところ、休日の過ごし方やこれからの働き方についてなどなど。。。そんな話ばかりでした。
その後も、半年に一度くらいのペースで思い出したようにふらっと来られてそのたびに少しずつ話を重ねていきました。

最終的に、どうなったか
そのご家族が実際に家を建てたのは、最初に会ってから3年後でした。
土地が見つかり、タイミングが整い、「そろそろですかね」と連絡をもらった時は
間取りの話に入る前から、そのご家族の暮らし方や価値観は、私たちの中にかなり入っていました。

結果的に、打ち合わせはとてもスムーズで、「打合せしてる感じがあんまりしなかったですね」と言われたのを覚えています。
たぶんそれは、建てる前の“建てない時間”が、すでに家づくりの一部になっていたからだと思います。
私たちと家づくりをしていただけたら。。。
私たちが一緒に家づくりをしていただけた際には「とにかく早く建てたい人」よりも、「ちゃんと考えたい人」の方が向いていらっしゃるかもしれません。
「正解を教えてほしい人」よりも、「自分たちの暮らしを見つけたい人」でしょうか。

家は、完成した瞬間よりも、そこから何十年と続く時間の方が、ずっと長い。
だからこそ私たちは、“建てるかどうか決まっていない時間”も、家づくりの大事な一部だと思っています。
今すぐ建てなくていい人の話をちゃんとお伺いしたいのは、将来ちゃんと暮らす家をつくるためなのでした♪
2026年3月21日