私たちが「今すぐ建てなくていい人」にも話を聞く理由
住宅会社に行くと、よく聞かれる質問があります。
「いつ頃建てる予定ですか?」
「ご予算はどれくらいで考えていますか?」
「土地はもう決まっていますか?」
家づくりを仕事にしている以上、とても大切な質問だと思います。

でも正直に言うと、私たちのところに来られる方の多くは、そのどれもがまだ“はっきりしていない”状態です。
そして私たちは、その状態の人の話も色々とお話を伺ったりするんですよね(*^-^*)今日は、なぜ「今すぐ建てない人」の相談も受けているのかその理由を書いてみようと思います。
「宮崎って、やっぱり湿気すごいですよね。」これは、私たちが本当によく聞く言葉です。
夏はじっとり。梅雨は洗濯物が乾かない。冬でも窓がうっすら濡れる。

湿気は、宮崎の暮らしでは当たり前すぎて、意外と深く考えないまま過ごしている人も多いのかもしれません。
でも実は、私たちが湿気の話をいちばんよくするのは、梅雨や夏ではなく3月だったりします。

梅雨が来てからでは、できないこと
梅雨に入ると、
- カビが出た
- 収納がなんとなく臭う
- 床がベタつく
そんな声が増えます。

けれどその頃にはもう、「今の家でどう対処するか」しか選べません。
家の湿気対策の多くは、建てる前にしかできないことだからです。
だから私たちは、梅雨前の3月〜4月にこそ、湿気の話をします。
3月になると、毎年のように不思議と増える相談があります。
「まだ建てるって決めたわけじゃないんですけど…」
「今すぐじゃないけど、ちょっと気になってて…」
はっきりした計画があるわけじゃない。
でも、なんとなく「家」という言葉が頭に浮かび始める。。。
私たちのところに来られる方の多くが、ちょうどこの3月頃に、そんな気持ちを抱えて来てくれます。
3月ってどんな月?
3月というのは、寒さはまだ残っているのに日差しはやわらかくて、朝や夕方の空気が冬と春のあいだを行ったり来たりしたような。。。
そして卒業、異動、引っ越し、新生活。街も人も、どこかそわそわしています。

「何かが終わって、何かが始まる」
そんな空気の中にいると、人は自然と、自分のこれからの暮らしのことを考え始めます。
このままでいいのかな。来年の春は、どこで、誰と、どんなふうに過ごしてるんだろう。
家のことを考え始める人が増えるのは、たぶんとても自然なことなんだと思います。

2月は、一年の中でも最も暖房を使う時期。
「暖かくしたいけれど、電気代が心配…」という声を多く聞きます。
でも、実は家の性能と素材選びによって、暖房に頼りすぎなくても快適に過ごすことができるのです。
自然素材と高断熱の家には、体にもお財布にもやさしい“あたたかさの秘密”があります。
断熱性能がつくる“冷えにくい家”

どれだけ暖房を使っても、断熱性が低い家では熱が逃げてしまいます。
一方、高断熱・高気密の家は、室内の暖かい空気を逃さず、外の冷気も入れません。

たとえば、当社では全棟で気密測定(C値測定)を実施し、隙間の少ない精度の高い家づくりを行っています。
結果として、暖房を切ってもしばらく暖かさが続く─まるで家全体が“魔法瓶”のように熱を保ってくれるのです。
これにより、エアコンの使用時間を減らしながらも快適な温度を保ち、省エネで健康的な冬の暮らしが実現します。
自然素材が“体感温度”を上げる

断熱性能に加えて、自然素材の家は「体感温度のやわらかさ」が違います。
たとえば、無垢の木の床は熱をゆっくり蓄える性質を持ち、足元の冷えを和らげます。
漆喰の壁は湿度を一定に保ち、乾燥しすぎない快適な空気環境をつくり出します。
同じ温度でも、湿度と素材の質感によって体が感じる“暖かさ”は変わります。
自然素材に包まれた空間は、数字以上に温もりを感じやすく、心までほっとする居心地に。
家も人も、環境にもやさしい暮らしへ

暖房に頼りすぎない暮らしは、光熱費を抑えるだけでなく、CO₂排出量の削減にもつながります。
自然素材を使うことで、化学物質を減らし、環境への負担も少なく。
長く住むほどに味わいが増し、メンテナンスの回数も減るため、持続可能な住まい方にも貢献します。
毎日をあたたかく、そして心地よく。それが、私たちが考える“エコで健康な住まい”です。
まとめ

冬の快適さは、暖房器具の強さではなく、家そのものの性能と素材の力で決まります。
断熱性と自然素材の調和によって、家の中はまるで陽だまりのようにぽかぽか。
「暖房に頼らない、心地よい冬の暮らし」──そんな家を、これからの家づくりのスタンダードにしていきたいと思います。

子どもが小さなうちは、「安心してハイハイできる床」「深呼吸したくなる空気」「季節に左右されない快適な温度」など、住まいに求める条件が自然と増えていきます。

私たちがつくる自然素材の家は、そんな子育て世代の想いに寄り添った住まいです。
無垢材の床や漆喰の壁がつくり出す空気はやさしく、まるで森の中にいるような心地よさ。
今回は、宮崎で実際に建てられたご家族の暮らしを例に、「自然素材がもたらす安心感」についてご紹介します。
子どもの肌にもやさしい、無垢の床

家の中でいちばん長く触れるのは「床」。
無垢材の床は、化学接着剤を使わず、自然の木そのものの温もりを感じられます。
冬でもヒヤッとせず、夏はさらりと心地よい──小さな足で走り回るお子さんにとって、一年中気持ちいい素材です。
さらに、木には「調湿作用」があり、室内の湿度を自然に整えてくれるため、カビやダニの発生を抑え、肌トラブルやアレルギーを防ぐ環境づくりにもつながります。
深呼吸したくなる空気─漆喰の力

自然素材の代表格でもある「漆喰(しっくい)」は、空気中の湿気を吸収・放出する調湿効果のほか、有害物質を分解する性質も持っています。
新建材特有のツンとした匂いがないのはもちろん、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドも吸着分解。
小さなお子さんがいるご家庭では、「この家に住んでから風邪をひきにくくなった」「空気がきれいに感じる」といった声も多く寄せられています。
2026年2月21日