後悔しない家づくりの心得
HEMSって一体なに?補助金にも関係するHEMSを知ろう!
HEMS(ヘムス)について
皆さんはHEMS(ヘムス)という言葉を聞いたことがありますか?
HEMSとは、Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略で、エネルギーを見える化するだけでなく、家電、電気設備を最適に制御するための管理システムです。
このHEMS(ヘムス)自体は、インターネットに接続されて使用することが多く、いわば「家のAI」としての役割を果たします。アップデートで新しい機能が増えたり、接続できる機器が増えたり進化していきます。
補助金の条件にも追加されたHEMS(ヘムス)
2025年4月から始まる新しい補助金(子育てグリーン住宅支援事業)ですが、新しく『GX志向型住宅』という性能が高い住宅をつくる際には160万円と高額な金額が補助されるという新しい取り組みが始まりました。
その『GX志向型住宅』を満たすための条件に新しい条件が加わり、それがこの『HEMS(ヘムス)』の設置となります。
HEMS(ヘムス)でできる事
HEMSでは、次のことができます。
- 家で使っている電気の量をリアルタイムで見ることができる
- 連携している機器を、HEMSを経由してスマートフォンで操作できる
- 家全体の使っている電気量を把握して、自動で調整してくれる
- 太陽光発電の発電した電気の最適な使い方を確認できる
- 家電と連携すれば、家電からのお知らせをスマートフォンに通知してくれる
HEMS(ヘムス)を制御するために必要なもの
HEMS(ヘムス)を利用する場合、HEMS(ヘムス)本体以外に何か必要なものはあるの?という疑問が出てきますね(*^-^*)
HEMS(ヘムス)本体以外に必要なモノを揃えないとできることは限られてきてしまいます。
HEMS(ヘムス)を利用する場合に必要なもの
- HEMS本体
- HEMS対応の分電盤 / もしくは電力量を計測する機器セット(CTなど)
- HEMS対応機器 (HEMSの信号を受け取れる機能が必須)
- スマートフォン(iPhoneやアンドロイド等の一般的なスマートフォンでOK)
- スマートスピーカー(音声でコントロールする場合のみ)
まず①と②の、HEMS本体+分電盤(もしくは電力計測装置)は基本セットです。この基本セットがないとはじまりません。
なお、基本セットでできることは「電力の見える化」のみです。
そして、宅外からスマートフォンで操作したり状態を確認したりするには、③・④のHEMSと接続できる家電や設備機器が必要です。
操作したい機器に、HEMSと連携できる機能が備わっていないと(もしくは別売のHEMS連携アダプターが繋がる)、連携および操作はできません。
さらに音声で照明をコントロールしたり、シャッターの開閉をするなどの操作をする場合は、対応のスマートスピーカーが必要となります。
いかがでしたか?
政府は2030年までに全世帯へHEMSを設置することを目標としています。
新築住宅のネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化にもHEMSの設置が不可欠で、各自治体から補助金が交付されるなど、HEMSは住まいの標準設備としてますます普及が進んでいます。
ぜひこれからの住まいづくりを行なう方は、このHEMS(ヘムス)についても学んで検討してみましょう。
2025年5月10日