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後悔しない家づくりの心得

私たちが「間取りの前」に必ず聞いていること

家づくりの相談に来られると、「間取りを見せてもらえますか?」と聞かれることがあります。

もちろん、間取りはとても大切です。けれど私たちは、最初の打ち合わせでいきなり図面を描くことはほとんどありません。それよりも先に、必ず聞いていることがあります。

まず聞くのは、「家」の話ではありません

最初にお聞きするのは、「どんな家にしたいか」ではなく、

・どんな毎日を過ごしているか
・朝はどんなふうに始まるか
・家に帰ってきて、まず何をするか
・休みの日は、どこで、誰と、どう過ごしているか

といった、暮らしの話です。家の要望よりも、生活の話。そこにこそ、その人らしい家のヒントが詰まっていると考えています。

「ほしい部屋」よりも、「起きていること」

例えば、「書斎がほしい」「広いリビングがいい」「収納をたくさんつくりたい」そうした希望の奥には、必ず理由があります。

・一人になれる時間が少ない
・家族で集まれる場所が足りない
・家の中が落ち着かない

私たちは、その“背景”をできるだけ丁寧に聞くようにしています。そうしないと、部屋は増えても、暮らしは楽にならないことがあるからです。

暮らしを聞くと、間取りはあとから見えてくる

朝の動き。
夜の過ごし方。
平日と休日の違い。
来客の頻度。
一人になる時間。

そうした話を聞いていくと、不思議と、間取りの輪郭が少しずつ見えてきます。

「この家族には、ここに壁がある方がいいな」「この時間帯は、音が分かれた方がいいな」「この人には、こもれる場所が必要だな」

図面より先に、暮らしの風景が浮かぶ。それが、私たちの家づくりの始まりです。

すぐに決めない時間も、大事な設計

打ち合わせの中で、「まだ言葉にできないんですけど…」と話が止まることがあります。

私たちは、その時間も大事にしています。

家は、“知っている要望”だけでつくるものではなく、“まだ気づいていないこと”を探しながらつくるものだと思っているからです。

間取りの前に話をするのは、答えを出すためというより一緒に問いを見つけるためなのかもしれません。

私たちが目指していること

私たちがつくりたいのは、「うまくまとめた間取り」よりも、「その人たちの生活に合った空間」です。

住んでから、「なんでここが落ち着くんだろう」「自然とここに座ってしまう」「前より、家で過ごすのが楽になった」

そんなふうに感じてもらえる家。

そのために、私たちはこれからも、間取りの前に、暮らしの話を聞き続けたいと思っています。

2026年4月11日

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