後悔しない家づくりの心得
パッシブデザインの特徴について
前回は『パッシブデザイン』についてお話させて頂きました。
パッシブデザインって何だろう?←読んでいらっしゃらない方はコチラからどうぞ♪
今回は自然エネルギーを活用して快適な住まいを作るパッシブデザインですが、具体的にはどんなものなのか、パッシブデザインの特徴をお話していこうと思います。
保温性を高め、冬は暖かく
パッシブデザインの1つ目の特徴は「保温性」です。
寒い冬になりますと、室内の温かさを保ちながら寒さをしのぐ事になります。室内を温めるときには、電気ヒーターやストーブ、ホットカーペットやこたつ、そして暖房器具など、さまざまな家電を使用するのではないでしょうか。また、室温を保つためにこれらの家電を使い続ける事になります。
しかし、人工設備に頼らないパッシブデザインの考えは、窓から差し込む日の光の量を多くする他、壁や天井、窓や床などの冷気の通り道にガードを作ることで、保温性の高い住まいを作るというものになります。家をかたち作る基礎の段階で断熱性の高い素材を選んだりと、家そのものの保温性を高めます。
2023年2月27日
パッシブデザインって何だろう
パッシブデザインとは
パッシブ(passive)は、直訳すると「受動的、受け身である」という意味になります。これだけではあまりわかりづらいですが、パッシブデザインとは、太陽光や風といった自然のエネルギーを活かして、快適な暮らしを生み出す設計手法のことです。
エアコンなど機械が作り出す暖かさや涼しさではなく、太陽の光、熱、風といった「自然エネルギー」によって、居心地のよさを作り出していくところが特徴になります。自然の力を活用して、夏は涼しく、冬は暖かい家にすることで、省エネ・快適・健康を両立することが可能になります。
夏に涼しく冬に暖かい家づくりが可能なパッシブデザイン
夏は暑い日差しを遮り、冬は室内に熱を閉じ込めて保温し、電気をたくさん使用しなくても日の光で優しく室内を照らすように、自然と共に暮らす仕組みを設計していきます。
エアコンやヒーターなどの人工設備にあまり頼らず、自然エネルギーを活用するパッシブデザインという考えは、省エネかつ健康的な暮らしを与えてくれるものになるはずです。
パッシブデザインの基本である「光」と「風」と「温度」をデザインすると、夏涼しく、冬暖かい家づくりが可能になります。夏は、室外の熱さを入れず、室内の涼しさを逃さない家に、そして冬は、室外の寒さを入れず、室内の暖かさを逃さない家。。。
そんな心地よさを実現するためには、採光、風通し、日射熱利用を考慮して設計して行くことが重要であると言われています。
2023年2月24日
▶【K様邸の上棟式を行いました!】大空間のリビングに陽だまりを感じる超高性能住宅。
先月より、宮崎市清武町で工事を進めておりましたK様邸の上棟式を2月18日の良き日に執り行いました。
K様邸は、ご夫婦とお子様2人のご家族4人で暮らされる、延床面積 約32坪の平屋建てでございます。
省エネ性能は、宮崎ではトップクラスの「HEAT20 G2」同等の超高性能住宅となっております。
こだわりの自然素材を使用していますので、一年中快適にお過ごしいただけ、心も体も、住んで健康になる住まいとなっております。
当日は、お天気にも恵まれ、春を通り越して初夏を感じさせるような暖かい日和の中、無事故で安全に、そしてたくさんの「想いが詰まった家」が立派に完成する事を、祈願いたしました。
その後、ご親族やご近所の方、お子様のお友達など…本当にたくさんの方々が集まってくださり、「せんぐ撒き」を行いました。とっても賑やかで笑顔と歓声にあふれた楽しい時間を皆様と過ごす事ができました。
施主様、たくさんのお餅やお菓子等のご準備、ありがとうございました。
2023年2月22日
▶【N様邸の着工及び地鎮祭のお知らせ】新たなステージを楽しむ大人の棲家
昨年の4月に「気密試験」にお出でになり、内覧会にも幾度か足を運んで下さいましたN様邸の着工が決まりました。
N様邸は、延床面積約30坪の平屋建てとなっており、ご夫婦で暮らされるお家です。駅や商業施設も近くにあり、リビングからそびえ立つ霧島連峰が眺望できるという、とても見晴らしの良い立地にございます。
当社の作るお家は、熊本や東北の大地震のような災害時でも、大事な家族の生命を守れるよう耐震等級3以上の「長期優良住宅」仕様となっております。
省エネ性能は外貼り断熱工法の「高気密・高断熱住宅」で、宮崎ではトップクラスの「HEAT20 G2」同等の超高性能住宅です。
2023年2月17日
木材について-【木材の特徴③】
木材について【木の良さとは?その①】◀◀読んでない方はコチラから順番にどうぞ♪
木材について【木の良さとは?その②】◀◀読んでない方はコチラから順番にどうぞ♪
木はたくさんの素晴らしい特徴を持っています。今回は木の特徴をお話していきたいと思います。木の良さとして共通しているのは、押し潰す、曲げる、引っ張るといった力に対しては意外な強さを発揮するという事です。
特に繊維(縦)方向の場合は、同じ比重で比べると鉄と同じかそれ以上の強さを持っています。
つまり「軽くて強い」のです。この事から、各種建築材料としてはもちろんのこと、船の構造材や、変わったものでは飛行機の部品としても使われています。
また先ほどお話しした「適度に柔らかい」ことも、木自体が持つ細胞壁のおかげです。外から衝撃や震動が有ると、この細胞壁の構造がクッションとなり、木材全体でしなやかに受け止めます。
このお陰で、木で出来た床を歩くと、反動が少なくて疲れにくく足の負担が少なくすんだり、万一転んでも、衝撃を吸収してくれるおかげで骨折などに至る可能性が(コンクリートなど、他の建材に比べて)低くなるのです。
この特徴を活かして、最近では木の床が児童・福祉施設、病院、教育関連施設などの床に採用されています。昔は木造建築物が主で木の床が一般的でしたが、次第に建築方式の多様化に伴いコンクリートや石、鋼鉄、合成タイル、ビニール性・ゴム系の素材など様々なものへと変化していきました。
しかしここに来て木のよさが再確認されて採用が増えており、木が再び見直されているのです。
更に木の良さとして有名なものが、木の熱伝導率の低さです。例えば床を素足で歩く時、また手で壁をさわった時など、ヒヤっと感じると思います。
この感覚は、同じ条件下では、木やコンクリート、鉄など物質によって感覚が全く異なります。
これは主に手足と物の間で移動する熱の量、つまり「熱伝導率」で決まるのですが、木はガラスやコンクリートの1/10、鉄と比較するとなんと1/330とも言われ、木は熱を伝えにくいのです。
つまり熱を急激に奪わないという事で、自分の温かさがそのまま自分に戻ってくる様な感覚になるため、温かく感じる、と言うわけなのです。
これも、木の細胞自体が孔(あな)だらけ、つまり多孔質がゆえの効果とも言えます。
2023年2月17日