後悔しない家づくりの心得
木造住宅は火に弱い!? 24年04月20日
『木』と聞いて木の枝を拾って焚火をしたり、暖炉に薪をくべたりする等、『木は燃えやすい』というイメージを当然持たれている事と思います。
確かに薄い板や、細い木の枝などは簡単に燃えてしまいます。しかし、ある程度の厚みがある木材や柱などは、決して燃えやすい素材ではない!?のです♪
今回はそんな『木造住宅と火について』お話したいと思います。
燃えにくいとされる鉄骨は、木と比べれば確かに燃えにくいかもしれませんが、長時間、高熱にあてられると急激に強度が低下します。
そして強度が低下すると、曲がったり折れたりするため、火事のような現場だと一気に崩れ落ちてくる危険性があると言われています。
『木造住宅』は火が付いたら、崩れにくいという強みがあります。これは、木が燃えると炭化するという性質が深く関係していて、燃やすと表面が焼けて炭のようになります。この焦げたところが「炭化層」という部分になります。
炭化すると、炭化層が酸素を遮断して燃える速さを遅くするので、結果的に内部まで時間がかかって燃えにくい状態となります。
結果「木造住宅」は木材が燃え尽きるにも時間がかかるので崩れにくい!と言われているのです。
焦げても木としての強度はしっかり保たれており、耐久性もプラスされるので、わざわざ外壁に使用する杉の木の表面を焼く『焼杉』という伝統的な工法がある程です。。