矢野の家づくり日記
眺望を楽しむための大きなバルコニーのある「塗り壁」と「木」で造る健康住宅、N様邸の上棟式を行いました!
先月より、宮崎市下北方町で工事を進めておりましたN様邸の上棟式が6月30日(土)の良き日に執り行われました。N様邸は、敷地面積約70坪、2階建の床面積37坪となっております。
建て方初日は雨が少しパラついていたのですが、2日目以降はお天気に恵まれ順調に安全に作業を進める事が出来ました。毎回、思う事ですが、12cmの幅の木材の上で重くて大きな木材を組み立てていく大工さんは凄いですよね。
私も工務店として家造りを永くしておりますが、未だに高いところは苦手です。(汗)
下の写真は、施主のN様が「棟札(むなふだ)」をお子さんと一緒に書いているところです。
この棟札は、神事の後は屋根裏に取り付けますので、殆どの場合は見ることはなくなるのですが、家とご家族の安全を祈願するものになります。
2018年7月6日
日本の気候に合った家づくりを…
ネットで「日本の気候」と検索してみました。
↓ ↓ ↓
「日本の気候は、ほとんどの地域は 「温帯」 に属し、温帯のうちの温暖湿潤気候に属する。
だが北海道や東北地方は 「亜寒帯(冷帯)」 に属する。…(以下略)」
このように、日本が湿度の高いことは皆さんもご存知だと思います。
この多湿の環境の中で家が傷んでしまわない「家づくり」とは???
前回、湿気や温度差によって発生する「内壁結露」のお話をしました。
湿気でカビが生えて壁の中の構造材を腐らせてしまうという恐い実態です。
↓ ↓ ↓
https://www.ismhome.jp/blog/staff-diary/post-225.html
木材が腐るとシロアリも発生しやすくなりますし、何よりも耐久性が無くなってしまいます。
そんな時に、熊本や今回の大阪のような地震が起きてしまったら大変ですよね。
壁の中の構造材を湿気やカビから守るために必要なこと・・・
それは、通気と放湿です!
そのために私どもが取り入れております工法があります。
それは外断熱工法です。
外断熱とは上図(左図)のように構造材を外側で断熱しますので、壁の中に空洞が出来ます。
そこに空気を流すようにすれば、木が呼吸することが可能になります。
それは居住空間だけでなく、大切な「壁内」も外気の寒暑や湿気から守ることができるのです。
2018年7月5日
梅雨が明けたら猛暑の夏!今だから違いが分かる「体感住宅モデルハウス」公開中です!
最近は、最高気温が35~38℃とかとんでもない数字を聞くことが多くなってきています。
30℃を超えると話題になっていた時代(私の若い頃?)が、懐かしくさえ思われます。
ここまでになると地球温暖化の影響をヒシヒシと感じてくるようになりました。
ただ、それなら冬は暖かくなったのかと言うと、宮崎市内でもマイナスの日があるなど、今年の1~2月の寒波は特に寒かったですよね。
暑いか、寒いかの両極端で、日本特有の四季を感じられる期間が短くなったように思います。
猛暑になりますと、どこの会社やご家庭でも何台ものエアコンをフルで動かしていると思いますが、室外機の吹き出す熱風や多くの電気を使う事によりさらに温暖化を早める事にもつながり、悪循環の連鎖となってきています。
私どものまなび野にあります「体感住宅モデルハウス」は事務所と合わせて54坪(大きな吹抜けあり)ございますが、家庭用エアコン1台、27℃設定で、家全体が快適に暮らせております。
2018年7月3日
内部結露という恐ろしい家の病気!?
梅雨の時期は湿度が高くて不快な思いをさせてる方が多いのではないでしょうか?
今回はこの湿気にまつわるちょっと恐いお話です。
~ 室内と外部の温度差が激しいときに発生する結露 ~
窓ガラスなどの結露に悩んでいるという方は多いのではないでしょうか?
でも一番恐いのは!目に見えない「壁内結露」なのです。
「家が何故か?カビ臭い」と悩まれてる方は、この現実を知ってもらいたいと思います。
冷たい水をガラスのコップに注いだときにコップの表面に水滴がつきます。
これは、コップの周囲にある空気が冷やされて起こるのです。
結露は、湿気と激しい温度差があるところはどこでも発生します。
壁内結露とは、壁の内部に発生する結露のことを言います。
現在の住宅は壁の内部に断熱材が入っています。
この断熱材のおかげで、冷暖房も効きやすくはなります。
しかし、そのせいで室内と外部の温度に差ができます。
このとき、室内の湿気を持った空気が壁の中に入り、外部との温度差により外壁材と断熱材の間で結露してしまうのです。
その結果、外壁の裏側で結露し断熱材がびしょぬれになって、それが木材を腐朽させる原因になるのです!
2018年7月2日
地中の有り難さを無駄なく・・・
みなさん、地中熱はご存知ですか?
マグマとかではなく、夏の熱と冬の冷熱が地中に伝わったものをいいます。
土は蓄熱量が大きいので、地中深くに熱が届くのが遅れるために、
冬は暖かく、夏には冷たいのです。
洞窟や井戸水がそうですよね。
(夏はひんやり、冬は暖かい)
上記のグラフのように、地下5mでは安定した温度ながらも夏と冬の温度が逆転してます。
私どもが取り入れているエコシステムの地熱活用住宅では、
住宅の床下を地下5mと同じような状態にする工夫をしました。
これにより住宅の床下地中は、地下5mから床下土間表面までが
ほぼ一様な温度になり、循環させる事で室温が地中のように安定するのです。
冬季、外気温が急激に下がり、これにつられて室温が下がりそうになると、
土間表面全面から室内に自然放熱が起こります。(夏季は吸熱をします。)
そのため他の工法と違い、地中に配管を埋設するなどの大掛かりなシステムは必要ありません。
よってコストもかからず、メンテナンスも簡単です。
これからますます暑さが増してきますね。
そんな時はぜひとも私どものモデルハウスにて自然で優しい涼しさを体感されてみませんか ( ^ ^ )
(スタッフの川俣です)
2018年6月20日